コードの変わり目を突き抜けるバッキング
ジャズというものは、ある程度の「行儀の悪さ」がないとかっこ良いサウンドになりません。
「行儀の悪さ」を作る方法として、コードの変わり目を突き抜ける方法があります。
たとえば、こんなツーファイブ進行があったとします。
G7とCの変わり目を突き抜けて、このように演奏するわけです。
バッキングの演奏例です。
この例では、Cに遅れて解決していますが、たとえばDmからG7の変わり目など、他の箇所でも使うことができます。
一般的に、解決を遅れさせる技法はジャンルを問わずよく使われるものです。
ベートーベンのソナチネから4小節抜き出してきました。最後の小節のコードはGメジャーですが、メロディが「ラーーーソー」と遅れて「ソ」に解決しています。
ジャズでは、もっと積極的にコードの変わり目を突き抜けていきましょう。