ジャズピアノ練習帳

アマチュアジャズピアニストが、なんとか上級者の仲間入りしようと思い、練習のネタを書くブログです。

2016-01-01から1年間の記事一覧

スタンダードナンバーの無料マイナスワン音源

マイナスワンを利用して練習することは多々あると思いますが、無料かつ高品質なマイナスワン音源があるので紹介しておきます。 バークリーの講師でもある Hal Crook の教材。 https://lrweb.berklee.edu/resources/playalongs/ お馴染みのスタンダードナンバ…

リハモの練習(裏のツーファイブ)

G7 → C もしくは Dm7 → G7 → C など、 ドミナントモーションをリハモして、 Abm7 → Db7 → C とする方法があります。 少し解説をすると、G7の裏コードがDb7です。Db7をツーファイブのファイブだとすると、ツーにあたるのは Abm7 ということです。 一言で言う…

9度に着地する練習

アドリブを自由に取るための練習として、狙ったタイミングで、狙った音に着地させるという練習法があります。 たとえば G7 → C に解決するときに、Cメジャーの9度であるDでフレーズを終わらせます。そのとき、単にDを弾くのではなく、全音または半音を経てD…

ドミナントモーション時のおいしい両手ボイシング

ドミナントモーションでメジャーコードに解決するとき、例えば G7 → C というコード進行の時に使える、おいしい両手ボイシングを紹介します。 トップノートが半音ずつ上昇し、ベースが半音ずつ下降して、Cメジャーに落ち着きます。これを G7 から C に変わる…

ディミニッシュコードのボイシング

ディミニッシュコードの片手ボイシングの基本です。 ディミニッシュの4音の最高音を全音上げてください。たったこれだけでジャズのテンション感が出てきます。 ディミニッシュコードのときだけでなくて、ドミナント(セブンス)コードでもこれを応用できる…

リディアンフラットセブン(リディアンドミナント)を使ってみよう

リディアンフラットセブン(リディアンドミナント)というスケールもなかなか使えるスケールです。 Cリディアンフラットセブンはこんな音の並びです。 普通のドミナントコードのときにも使えますが、特に意識して使いたいのがダブルドミナントのとき。 たと…

コードを先取りするバッキング

バッキングの基本的なテクニックとして、コードを先取り(先食い?)する方法があります。 たとえば、このようなツーファイブ進行があったとします。 小節が変わるとコードが変わるように表記されていますが、これを少し無視して、半拍前に弾いてしまうわけ…

コードの変わり目を突き抜けるバッキング

ジャズというものは、ある程度の「行儀の悪さ」がないとかっこ良いサウンドになりません。 「行儀の悪さ」を作る方法として、コードの変わり目を突き抜ける方法があります。 たとえば、こんなツーファイブ進行があったとします。 G7とCの変わり目を突き抜け…

スウィング感を出す練習「表拍と裏拍の重み付け」

今回は、スウィング感という永遠のテーマを扱います。 スウィング感を言葉で表したり、定義をすることは困難ですが、スウィング感を構成する要素を取り出して練習することで、スウィングに一歩近づければと考えています。 八分で構成するフレーズを、次のよ…

アッパーストラクチャートライアドのフレーズ例

C7の上にAメジャートライアドを載せるアッパーストラクチャートライアドの、アドリブフレーズの例です。 ド#がキラキラ輝いて聞こえるのは私だけでしょうか。 単音だけ引くとキツい音でも、トライアドを構成しているとかっこ良く聞こえるから不思議です。フ…

アッパーストラクチャートライアドを使ったアドリブ

C7の上にAメジャートライアドを載せるアッパーストラクチャートライアドを、アドリブのフレーズでも活用していきましょう。 C7のときにAメジャートライアドを構成音としてフレージングすると、アッパーストラクチャートライアドの効果が得られます。 ただし…

アッパーストラクチャートライアド(UST)C7の上にF#メジャー

今回はエグいボイシングです。アッパーストラクチャートライアド(UST)として、Cの裏のコードであるF#を載せたものです。 エグいのですが、使い所によってはすごーくかっこ良くなるので、よく使われるUSTの1つだと思います。 このエグいサウンドは、そう、…

アッパーストラクチャートライアド(UST) C7の上にAメジャー

アッパー・ストラクチャー・トライアド(UST)を使うと、複雑なサウンドを生み出すことができます。 難しい説明は置いといて、C7の場合に使えるUSTを1つご紹介します。 C7の上にAメジャーを乗せたようなボイシングです。 ボイシングの上部で、テンションを…

アウトの技法(モーダルインターチェンジ?)

Cメジャーのツーファイブ進行でアウトしてみましょう。 Cメジャーのキーなので、DmもG7も、強引にCメジャーということにしちゃいましょう。 ここでCメジャーに遠いようで近いコードがあります。 Ab△、Bb△、Db△、Eb△、Fm こういったコードを当てはめてみます…

フレーズの作り方「3拍で繰り返す」

アドリブでのフレーズの作り方として、3拍で繰り返すという方法があります。 下記の例では、1拍目から始めたフレーズを、4拍目から繰り返しています。 たったこれだけのことでジャズっぽいフレーズになるから不思議です。 2拍目から始めたら、繰り返しは…

ハーフディミニッシュの両手ボイシング

ハーフディミニッシュ(マイナー♭5)の両手ボイシングです。 このボイシングは、2度の音がシャープになっていることに注意。 ハーフディミニッシュでは、ロクリアンとロクリアン#2どちらも使えますが、このボイシングではロクリアン#2を選択したということ…

「終わりましたよ」を伝える解決感の強いフレーズ

ここで終わりましたよ、という解決感の強いフレーズを覚えておくと、いろいろなところで便利です。 たとえば、カデンツァを弾いているときにこのフレーズで終われば、周りのメンバーが「終わった」ことを理解して、無事に終わることができます。

ソロを取っているとき、先を見て休みどころを考える

ソロ(アドリブ)を良いものにするには、ソロの構成を大中小の視野で考えることが重要です。 これは中くらいの視野でとらえる方法です。 ソロをとっている箇所から、4~8小節さきほどを見通して、どこでソロを休むか、先に構成を作っておきます。 そうする…

ホールトーンサウンドのドミナント7thコード

毎回は使えませんが、セブンスコードの印象を変えたい時の1つの選択肢です。 #11系のセブンスコードですが、ホールトーンスケールと見ることもできます。 速い曲よりも、ゆっくりな曲やバラードでアクセントとして使ってみると良いです。 少し弱めに弾くと…

美味しいリズム「2拍3連頭抜かし」

バッキング(コンピング)やソロのときに使える、美味しいリズムとして、2拍3連頭抜かしで次の小節の頭につなげていくリズムがあります。 ゆったりとした広がりを持ちながら、小節の頭に向かってぐぐーっと盛り上がるサウンドになります。

リハモの練習

リハモの練習方法です。参考になれば。 1.何かリハモのネタを1つか2つ決める (例:Dm G7 → Abm Db7 ※他のツーファイブも同様) 2.いろいろなツーファイブが入ったスタンダードを1つ決める 3.全てのツーファイブに対して、1で決めたリハモを適用し…

メジャーコードの4度積み左手ボイシング

メジャーコードの基本的な左手ボイシングとして、4度で積むボイシングがあります。 3度6度9度で構成するか、7度3度6度で構成すると完全4度の開きになります。 パターンは2つありますが、たいていどちらかは音域的にツラいので、必然的にどちらかの…

ベースラインを弾いてコードへの反応速度を上げる練習

コードを読んで、解釈して、弾くまでの反応速度を上げるための練習です。 ベースラインをこのように弾きます。 1拍目:ルート 2拍目:3度 3拍目:5度 4拍目:次のルートの半音上 例えば、Cメジャーのツーファイブに当てはめるとこうなります。 2拍でコー…

マイナーコードのドロップ2

両手でボイシングするときにドロップ2(ドロップツー)を使う。 ドロップ2のキモは、10度の音程が出来ること。 10度の音程はリッチなサウンドを作る。 マイナーコードの基本的なドロップ2のボイシングはこちら。 マイナーコードのとき、いつでもこのボイ…

マイナーコードのリハモ

Cm ↓ Gm / C マイナーキーのテンション感を高めたいときの1つのアイディア。 sus4 の響きが感じられます。 ハービー・ハンコックの処女航海では、このコードが多用されていました。 ナチュラルAの音が入るので、スケールはドリアンになります。

ツーファイブのリハモ

■基本のツーファイブ進行 Dm | G7 | C ↓ ■sus4の響きを入れる Dm |F/G G7| C Dm | F/G | C ■ダブルドミナントでもいいかも D7 | G7 | C ■ぶちぬく G7 | ・/・ | C F/G | ・/・ | C ■半音下がる進行 Ab7 | G7 | C Dm | Db7 | C Dm Ab7| G7 …